宮木康隆のエッセイ集

 

tomo essay

14 SMAPが解散した


去年 平成28年12月31日にSMAP解散してしまった。
活動を開始してから28年目で残念ながら維持していくことができなくなった。
様々な理由をメディアが報じていますが、私はSMAPの解散理由についてはあまり興味がないのでよく知りません。
でもその私でさえSMAPの2003年に発表された『世界に一つだけの花』だけは何回か聞いたことがあります。
今年から彼たちは芸能界でソロで生きていくのでしょうか? それとも………



さてSMAPの話はここまでにして、ダンスのことについて私が感じた去年一年を振り返ってみます。
去年は、たまたま競技ダンスの最近の実情を複数の知人から聞くことになりました。
しかし私自身は競技会に行って競技ダンスを久しく見ていません。私の周りから聞こえてくる話などをまとめて要約すると、
最近の日本の競技ダンスは、どのカップルも同じステップを使って、ルーティンを組み立てている。
みんな上手なのだが、競技選手が同じホールドの仕方をして同じ動きで同じフィガーで踊っているのをみると、
個人個人の魅力がないということらしい。
同じステップ、同じ組み方で同じ動き、言い換えれば技術だけの差で争っているのでダンスはよりスポーツ化して
競技団体にとってはいいことなのではないかと私は思うのですが。よりアナログ風からデジタル風へ変化いていることだと思う。
私が競技ダンスの組織の中にいたときは、同じくらい上手いと、好き嫌いで判断できるほど踊り方に皆個性があったと思い出される。
いつから同じように踊るようになったのだろうか? 競技選手が同じ格好で、同じ動きで、同じフィガーを使っているということは、
みんな同じことを習っているに違いない。どのコーチャーも同じ理想像を求めて同じことを教えているのだろう。
指導者が同一の理想のダンスを求め、結果的に同じダンスが出来上がってゆく、選手達は同じ技術を日本のどこにいても平等に習い、
その中で優劣を争ってゆく。どうやらそういう方向に競技ダンスは向かっているようだ。


まあ それはそれで一つのダンスの方向だと思います。一方、AJDTの我々はダンスを踊ったことのない人に、
踊る楽しさをどう伝えるかで日々苦労しているわけです。これがなかなか難しいもので、現場で教えることを通して日々学んでいるところです。
皆さんも孤軍奮闘しているわけですが、個人個人がそれぞれにダンスを教えてそれを習う人がいることは、何か魅力があるからだと思います。
そして『いつか、きっと、誰かが 私の教え方を認めてくれるようになるだろう。』と思っていても、
おそらく生きている間にそれを実現するのは相当難しいことだと私は考えています。ダンスをうまく踊ることを目的とするのではなく、
楽しむことを伝えるのはかなり難しいことです。
AJDTはそういう個人個人のダンス教師を横で繋ぐネットワークの場となり、お互いに意見交換し、お互いに教え合い、
このネットワーク使って日本全国に競技ダンスとは違う、普通の人が楽しむダンスを知ってもらえるように、
広めてゆくための必要な大事な組織です。より大きな力を発揮するためにこのネットワークを皆さんに利用してもらいたいものです。
もう現実は個人ではどうにもならないほど、日本のダンス文化は衰退へと向かっています。組織として活動してゆかなければ、
ダンス人口はこのまま先細りとなり、ますます危険な状態に陥ります。
現場に立ってダンスの楽しさをどう伝えるかということは、ダンス教師の課題です。習う人は皆それぞれが違い誰一人として同じ人はいないし、
同じことを伝えても受け取り方は全員が同じにはならない。ダンス教師の思い通りにはならないことを認めていかなければいけないし、
知っていなければいけないと思います。
それでも最低限理解してもらわなければいけないルールがあります。ルールまたはマナーと言ってもいいと思います。
これは必ず、時間をかけても教えて下さい。


自分勝手に踊らないで相手に合わせる。たとえ自分が正しいと思っても相手を自分に合わさせようとしないこと。
ダンスの進行方向を理解して中央に向かって踊っていかないこと。自分一人でフロアーを独占しないで、
周りで踊っている人にぶつからないように注意して踊る。
音楽に合わせて動くこと。リズムが合わないで踊ることは、心がダンスを楽しめなくなります。
これらのことを理解させることはかなり難しいことです。根気が要ります。時間をかけなければ実現できないでしょう。
勿論すぐ理解してできるようになる人もいますが。

最後に『世界に一つだけの花』のを歌詞を

NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one

花屋の店先に並んだ いろんな花を見ていた
ひとそれぞれ好みはあるけど どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて 争う事もしないで
バケツの中誇らしげに しゃんと胸を張っている
それなのに僕ら人間は どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのにその中で 一番になりたがる?
そうさ 僕らは 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ
その花を咲かさせることだけに 一生懸命になればいい
~世界に一つだけの花~ 作詞 槇原敬之
  


2017年